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植物もストレスを感じる [作業日誌]

苗つくりはもっぱら私の自宅で行っている。

狭い庭ではいっぺんに多くの苗が作れないのが悩みだ。そこで一時、広い畑の一画で苗を作ったことがある。
しかし、結果はきわめて良くない。欠かさず毎日畑に出かけ水やりをして、強すぎる日差しを遮る寒冷紗で苗を覆ってやっても、なぜか結果は良くない。

自宅の庭の場合、朝のほぼ一定の時間帯に水やりができるが、畑となるとその時間が不規則になる。2時間からときに3時間のズレのなかで水遣りをしていた。

田中 修著「ふしぎの植物学」によれば植物はわれわれ人間と同じように常にストレスを感じながら育っているという。かつてつくば博で1本のトマトの木が1万2千個もの実をつけたことが話題になったことを覚えているだろう。
種も仕掛けも全くない普通のトマトだが、ストレスを加えないとすべてのトマトがつくば博のトマトと同じ潜在能力を発揮するという。

露地栽培でもハウス栽培でも植物は何らかのストレスを必ず感じているそうだ。

水やりの時間が不規則だったのは、おそらく苗にとっては相当大きなストレスだったのだろう。体内時計が大きく狂わされたのかもしれない。

植物には触覚があることがわかっている。毎日、茎を触り少しこすり続けていると、短く太い茎になることが実験で明らかになっている。そういえばハウス内に心地よいBGMを流している農家もあった。

触覚や聴覚もあれば視覚があっても不思議はない。一定時間に同じ人が水やりに来るのを苗は感じとっているのかもしれない。

一度の失敗で懲りて以来、苗作りは極力自宅でやるようになった。秋冬野菜の苗はいまのところ順調に育ち、一部は畑に移植することができた。

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