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亡き編集者をしのぶ会

7月8日(日)銀座のとあるイタリアレストランを借り切って、今年3月に突然死してしまった元「プレジデント」誌の編集長を務めたKを偲ぶ会が行われた。

Kは私より8歳年下で、私より少し前に退職して栃木県の馬頭町に家族3人で引っ越してしまった。田舎暮らし10年目での不慮の事故死だった。趣味だったサイクルロード中に心臓発作(?)で意識を失い、崖下の用水路に顔を突っ込み、溺死した。

Kはなかなか社内外で人望があり、酔っ払うと男女見境もなく抱きつき口付けする奇行の持ち主で、新宿3丁目をこよなく愛した男だった。Kに唇を奪われた男女は数知らず、しかしそれが原因で人間関係を悪くしたという話しは聞かない。むしろその逆で数々の奇行が偲ぶ会で披露されると、会場は和み爆笑の渦になった。

当日の参加者はプレジデント関係者(OBと現役)が15名、残りの50名あまりは彼と親交の厚い、著者、ライター、カメラマンといった外部の人たちである。

その中の一人、いまやノンフィクションライターの大御所の一人である「佐野眞一」も偲ぶ会の発起人に名を連ねていた。「東電OL殺人事件」などベストセラー本を何冊も書いている。

「佐野眞一」は七校の2年先輩にあたり、名刺交換をして少し話をした。
佐野氏とKはプレジデントの企画、戦後45年史のなかで「無着成恭」を佐野氏が担当したことから付き合いが始まった。
佐野氏はこれをきっかけに、現在のノンフィクション作家として歩みだしたといっていた。
浅からぬ縁である。

Kと私のそもそもの共通点はともに「田舎暮らしの本」(現在は月刊誌だが、創刊当時は旬刊だった)の創刊当初からの愛読者だった。

そしてKは10年前に田舎暮らしを実践に移し、私も8年前から田舎暮らしを見据えたNPOを立ち上げ、都市に背中合わせの手軽な田舎暮らしを楽しんでいる。

Kは2年前、「トコトコ農園」を訪れ、「プレジデント」で紹介記事を書いてくれた。これから互いの田舎暮らしを肴に
飲む約束をしていた矢先の出来事だった。

おそらく本人は自分があちら側の世界にいってしまったことをいまだ自覚してないかもしれない。

いつも思うことだがいい奴から先に逝ってしまうのは本当に悔しい。


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侘び助

お久し振りです。Kさんのご冥福をお祈りいたします。
by 侘び助 (2012-07-12 22:55) 

nougyoujin

侘び助さん
コメント有難うございます。あまりに久々の投稿で、皆さんに忘れられたらとおもいましたが、ご丁寧に有難うございます。
by nougyoujin (2012-07-13 17:19) 

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