畑の風景 [畑の風景]
「トコトコ農園」の周囲は人家もあることはあるが、雑木林がしっかり残り、オオタカが近くに住んでいる。
トラクターで畑をうなっていると、数種類の鳥たちが、トラクターを追いかけるように掘り返された土のなかから顔を出す虫たちをついばんでいく。
雉は走って畑を横切り、ジャガイモの茎をなぎ倒していく。1メートル半もあろうかという青大将もネズミを追いかけて時折、現れる。
人家に囲まれた畑は少し腰が引けるが、「トコトコ農園」は腰をピンと伸ばして空を見上げる楽しみがある。
しかし、歓迎したくない虫たちもまたここを住処にしている。
根きり虫、カメムシ、夜盗虫、青虫の親のモンシロチョウがひらひらやってくる。ちょっと油断していると、彼らの悪さにはめられて、痛い目にあう。
根きり虫は靴のそこで思いっきり踏んづけて、溜飲を下げる。枝豆にいたずらをするカメムシは親指と人差し指に挟んで「プチッ」という音を楽しむ。茎に取り付いたアブラムシは手袋をしたまま、ずるずるとこそぎ落とす。
人も虫も大げさに言えば、互いに生きるため、日々格闘する。
写真は枝豆を狙う虫
2009-05-20 08:17
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