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苗つくりの失敗 [作業日誌]

「トコトコ農園」では開園間もない頃、会員に種とポットを渡し自宅に持ち帰ってもらい、苗を育ててもらうようにした。最初は大豆、次にオクラの苗つくりを依頼した。

結果はあまり芳しくなく、大半が茎が徒長してモヤシのようになってしまった。

考えられる原因はおそらく水のやりすぎではないかと思っている。

植物の根は土のなかの水を求めて伸びていく。根は人間の血管のようなもので、白くて細い毛根の長さまで計算すると信じられないくらいの長さになる。
田中修著「ふしぎの植物学」(中公新書)によると、園芸店から買ってきたトマトの苗(20センチの高さ)の根の長さが30メートルを超えたとある。

水に飢えた根が生きんがために必死に水を求めて根を伸ばす。水がたっぷりあると根は安心しきって、根を伸ばそうとはしない。根が集めた栄養を茎や葉の成長に使い、次第に根と茎・葉の成長バランスが崩れ、最後は自分で自分の首を絞めてしまう。

苗つくりからの経験をしてもらおうとしたのは、植物の最初から終わりまでのサイクルを自分の目で確かめてもらうためだ。

大豆とオクラの苗つくりがうまくいかず、その後は会員に苗つくりを任せることをしなくなった。しかし、どこかの時点でまた、苗つくりに再挑戦してもらおうと思っている。

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