ドロの感触

生まれて初めて田んぼの中に入ると、ドロの重い感触に違和感を感じて「エッー」と声を出してしまう。
安全のために靴を履いて田んぼに入ることを奨めているが、やはり裸足のほうが断然動きやすい。
大概の人は途中で靴を脱ぎ捨ててしまう。ドロの感触に馴れると靴がわずらわしくなる。ドロを直接、肌で感じたくなる。



身軽な子供はドロになれると器用に田んぼのなかを走り回ることが出来る。大人は相変わらず自分の重さをもてあまし、「よっこらしょ」と片足づつ引っこ抜くようにして移動する。



あるとき、いの一番に田んぼにはいった初老の女性がいた。降りた勢いで３歩ほど歩いたところから全く身動きが止まってしまった。両足がドロ深くはまってしまい、両側から男性がダイコンのように女性を引っこ抜いて事なきを得た。女性はその後二度と田んぼに入ろうとしなかった。

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コメント 4

私の実家は田舎で田畑をもっている。
子供の頃には田植えもよく手伝ったものです、もちろん素足でしたよ。
靴なんて履く人は一人もいなかった。
by enosan (2010-05-19 12:47) 

enosan さん
使用中の田んぼは公道に面していて、ビンのような危険なものを投げ入れていく、不心得なやからがいるのです。
出来れば靴か足袋を着用願っているのは安全性の観点からです。
いやな世の中になったものです。
by nougyoujin (2010-05-19 14:27) 

もう何十年も田圃には入っていません。
非農家なのに手伝いのために入りましたが
あの頃は無農薬時代・・・蛭が一杯いて大の苦手
田植えをしないで、キャア～キャア～騒いで叱られた思い出が(-_-メ)
by 侘び助 (2010-05-19 20:27) 

裸足に勝るものなしですね（笑）。
確かに、大きくなるにつれて「よっこらしょ」になった記憶が…。
by おじゃまま (2010-05-23 16:04)