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ドイツ、戦わずして敗れる [サッカー]

ドイツはここまで、堅守、速攻により13得点で勝ちあがってきた。

ドイツの破壊力のある得点の源は、中盤から積極的な守備をしかけ、相手ボールを奪いすばやくゴール前に殺到するスタイルにあった。

しかしドイツはスペイン相手にこれまでの戦い方を変えてきた。
スペインの巧みなボールコントロールを警戒して、中盤での勝負を避け、最終ラインで跳ね返す戦術を取った。高さでは有利なドイツは中央を固め、スペインをタッチラインに押し出すように守り、さらに両サイドをドリブル突破されないよう細心の守備に徹した。手詰まりのスペインがゴール前にクロスをあげても高さで跳ね返す。

後半の28分までのドイツはゴール前での決定的な形をスペインに作らせず、思惑通りに無失点に抑えた。
しかし、皮肉なことにドイツはコーナーキックからのヘディングにせり負け、ゴールを割られる。ドイツが絶対の自信を持っていたゴール前の高さ勝負でスペインに負けたのだ。

ドイツはスペインにボールを支配させ、攻めても攻めても得点につながらない展開に、焦りを誘い、一気に勝負をかけようとしたのだろうか。
しかし、攻撃的な守備を選択しなかった時点でドイツは敗れていた。相手の焦りを誘う最も有効な策はやはり先制点だ。

高い位置で人数をかけてスペインからボールを奪い、速攻で仕掛ける。この戦術を前半から取っていれば、イングランド、アルゼンチン戦と同じように大量得点に結びついていたかもしれない。ドイツは相手の良さを消したが、自分のよさも放棄してしまった。

ドイツはスペインのパスサッカーを警戒しすぎ、戦わずして破れた。


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バーバリーブラックレーベル

はじめまして。突然のコメント。失礼しました。
by バーバリーブラックレーベル (2013-07-30 18:52) 

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