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赤飯と鯛 [畑の風景]

今となっては昔、結婚式といえば「赤飯」と「鯛」がつきものだった。
おめでたのシンボルの「赤飯」と「鯛」だが、結婚式の引き物と一緒に必ずというとほど付いてきた。
折り箱の赤飯は冷えて固まり、もち米が折り箱の底や側面に頑強にへばりつき、割り箸で強引にこそげ落とそうとしてもまず取れない。最後は米の形が変形するか割り箸が折れてしまうか、いずれかだ。もち米とささげ(もしくは小豆)塩とゴマ、いずれが欠けてもしっくりこない。シンプルな取り合わせだが、それゆえ飽きが来ない。

かたや焼いた鯛は鯛の持つうまみが最大限に引き出され、これを野菜とともに鍋にすると
本来は淡白な白身魚が劇的に上品で深い味わいをかもし出す。
「赤飯」と「鯛」のうまさを最高に引き出した調理法である。

最近は結婚式のスタイルの多様化で、披露宴がレストランを借り切って行われることも当たり前になった。評判のフランス料理の店では絶対に「赤飯」と「鯛」は出てこない。
時間と手間をかけたフランス料理も味わい深い料理ではあるが、素材の持つうまさを120%引き出す「赤飯」と「鯛」もまたフランス料理と対極にある奥深い料理だ。

昨日、「トコトコ農園」で秋の収穫祭を行った。メインは蒸篭で蒸した赤飯である。
炊飯器で炊いた赤飯とは一味も二味も違う。余分な水分でねっとりした赤飯とは明らかに異なる。もち米一粒一粒がたっている。

DSCF0362.JPGDSCF0366.JPG
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おじゃまま

うわーっ湯気が…。美味しそう〜。
外で食べたのですね?格別でしょうね〜。
でも、ひょっとするとそろそろ寒いのかしら…。
by おじゃまま (2010-11-15 17:08) 

プースケ

こんばんは(^_^)
蒸篭で蒸した赤飯とっても美味しそう~♪♪
少し前に弟の結婚式があり、和洋折衷の料理に
母のリクエストで赤飯と鯛がついていました(^^ゞ
by プースケ (2010-11-15 20:42) 

nougyoujin

おじゃまま さん
いやいや、20度近くありましたよ。寸胴の湯をぐらぐら沸かしてますから。
by nougyoujin (2010-11-15 20:45) 

nougyoujin

プースケ さん
よかったですね。いい結婚式だったでしょうね。
by nougyoujin (2010-11-15 20:47) 

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