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名古屋グランパスと浦和レッズの分かれ目 [サッカー]

昨シーズンに続き無冠に終わるのが確実な浦和レッズ。

かたやピクシーを監督に迎え3年目の名古屋グランパスは悲願の初優勝を成し遂げた。それも3試合を残しての完璧な優勝だ。
ぶっちぎりの優勝のように思われるが、内容をみればそうではない。勝利にこだわり、しぶとく1点差で勝ち上がってきた結果が優勝に結びついた。他チームに比べ圧倒的に引き分け数が少なく、勝ちに結び付けている。

浦和はその逆で、下位チームとの取りこぼし、最後の最後で逆転されたり、引き分けたりで、勝ちへのこだわりが名古屋に比べ薄かった。名古屋の総得点と総失点の差が15、浦和は11だが、順位は浦和が9位となっている。総合力以上に順位に差が開いたのは勝負への執念の差であり、それはひいては監督の指導力の差に帰結する。

監督の力量の差を象徴するのが、フィンケに見切られたトゥーリオが名古屋に行って優勝に貢献したのをみてもわかるとおり監督の選手掌握力に違いがある。
フィンケは個性の強いスター選手を嫌う傾向がある。自分の思うままに選手を従わせるタイプの監督だ。若手育成の定評がある監督という前評判だったが、裏を返せば無垢の若手の扱いは得意だが、出来上がった選手、スター選手、自己主張の強い選手をコントロールするのが苦手なようだ。

ピクシーは選手としての実績はぴか一だし、名古屋のスター選手として大活躍していた。かつ、その足技は健在で、今でも名古屋の現役選手よりもうまいという。

選手時代の実績とカリスマ性を兼ね備えた監督ピクシー、我の強いトゥーリオも頭があがらない様子だ。
そしてもっとも重要な事は、フィンケの唱えるパスサッカーはパスのためのパスのドグマに陥り、勝つサッカーを忘れがちだ。細かいルールを選手に課しているようで、ルールにがんじがらめになったサッカーは面白みに欠け、すでにそれを通り越して滑稽なくらいだ。

その典型的な一例はキーパーから前線の選手にロングキックパスする場合は100%、エジミウソンにパスを出すように指示している。ところがエジミウソンはヘディングで競ろうとしないし、ボールは必ず相手に取られてしまう。
これは明らかにフィンケからエジムウソンにボールを競らせろとキーパーに厳命しているに違いない。この柔軟性のなさ、頭の硬さ、フィンケの性格は絶対に変わらない。

若手育成に定評のあるフィンケだが、肝心の若手代表の原口元気はちっとも伸びない。才能ある若手の能力が十分に引き出されているとは思えない。フィンケが監督を続ける限り来季も八方ふさがりである。よってフィンケの監督交代は理にかなっていると思われる。

浦和はドイツ人監督がここのところ続いている。しかし中心選手はポンテ、エジミウソン、かつてのワシントン、エメルソンと皆ブラジル人である。ブラジルサッカーとドイツサッカーの融合はあまりうまくいってない。来季はドイツ人監督にはお休み願い、より攻撃的な戦術を取るドイツ人以外の監督をのぞみたい。

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山子路爺

来シーズンは違う監督のようですね。
by 山子路爺 (2010-11-28 13:45) 

nougyoujin

山子路爺さん
そのようですね。外人監督で、非ドイツ人のようです。
by nougyoujin (2010-11-29 15:56) 

MATO


いつまでも何かを待ってるだけで未来は変わらんだろjk。今のままの人生に満足してるのか?

ちょっとは行動してみる気、ある?
QOL(Quality of Life)上げたいなら試してみれば
http://sopeswc.nippon.charitie.info/sopeswc/
by MATO (2011-04-02 06:22) 

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