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地元密着・「埼玉都民」でなくなった日 [身辺雑記]

29歳のとき、埼玉県狭山市に移り住み、その10年後現在の所沢市に転居し、埼玉県民になって33年。東京都民だったころよりすでに4年うわまったことになります。
ある統計によると、郷土愛のもっとも希薄な県が埼玉県だそうです。
「埼玉都民」は埼玉に住みながら顔は常に東京に向いている。都内に長年勤務していた私もこれまでは典型的な「埼玉都民」でした。サラリーマンライフの大半を都内で過ごし、深夜寝るために埼玉に戻ってくる人生を歩んできました。

私の周りの友人・知人を見ていると、退職を機に「市民大学」で学びなおし、「俳句」を趣味に加え、ときどき旅行とゴルフを楽しむ人がとても多いように見受けます。かつての退職後の男の趣味ベストワンは残間里恵子が揶揄していたように猫も杓子も「蕎麦打ち」でした。今でもベスト5に入っているのかな?

私は定年を5年後に控え早期退職しましたが、NPO活動を通して地域社会との接点をとることを考えてきました。具体的には地元所沢の農家から450坪の遊休農地を借り受け、会員制の体験農園を2年前に開園したのです。
開園理由は2つあって、一つはNPO活動の基本方針である「農業支援」に基づくもので、都市住民に農業を身近なものに感じてもらう運動の一環として野菜作りをしてもらうこと。
二つ目は特に団塊世代の退職後の居場所つくりを目的にしたもの。

現在農園の会員は21名、その家族を含めると常時、25名前後が週1回の収獲・農作業に集まり、農園ライフを楽しんでもらっています。「協同耕作・均等配分」方式で全員が互いに助け合い、同じ作物をひとつの畑で育てる方式は、会員同士の連帯感、親密感を醸成するにはうってつけの運営方式と自負しています。

会員同士の親睦目的で春秋の収穫祭、開園記念祭、そして新年会と忘年会などを行っています。
昨日はその忘年会を所沢駅前のホテルで行いましたが、互いに打ち解け、二次会は有志でカラオケに繰り出しました。しかし、帰宅したのは10時チョイ過ぎと、実に地元密着型の忘年会でした。
会員の大半は地元所沢ですが、都内から通う会員も3名います。この農園を開いて、私を含め会員は互いに一挙に20数名の地元の人たちと知合うことが出来たわけです。また、農園の周囲の農家とも知合い、いろいろと農園運営に協力を仰いでいます。
忘年会ではいろいろな趣味、特技を持ったことが明らかになりました。女性会員のSさんは今年からボーリングを始め、今ではマイシューズ、13ポンドのマイボールを揃え、スコアは200を超えるとか。
毎年、2月に去年の反省と今年の要望を出し合う栽培検討会議を行い、そのあと新年会になだれ込むというのが通例でしたが、来年は会議の後に、誰でも楽しめる懇親ボーリング大会を行うことにしました。体を動かすことが好きな人たちが集まっているので、大いに盛り上がるだろうと想像しています。

農園を開いて一挙に地元密着が実現でき、「埼玉都民」から完全に解き放なたれた様に思います。

IMG_5620.JPG

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コメント 4

mutumin

私も畑をやることで、地元の方と仲良くなりました。
素敵な出会いも出来ました。やって良かった。
そうでなかったら、このブログにもたどり着かなかったと思います。
これからもいろいろ教えてくださいね。
by mutumin (2010-12-13 06:51) 

竹下 保

ブログ、楽しく読ませていただいております。
皆さん殆んどの方は”埼玉都民”ですが、そうでない若い会員の事にも触れたら如何でしょうか。西村夫婦の様な
会員の入会、大歓迎です。
by 竹下 保 (2010-12-13 08:49) 

おじゃまま

地元密着ができない人って多いんですよね。
かく言う私も、それほど「密着」出来てないかも。
「子供」で繋がっている感じですね。
なかなか羨ましい密着ぶりです。
by おじゃまま (2010-12-13 16:29) 

nougyoujin

mutumin さん
<これからもいろいろ教えてくださいね。>
とんでもない、こちらこそ教えていただきたいくらいです。
by nougyoujin (2010-12-13 21:37) 

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