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畑が猪に荒らされる! [畑の風景]

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農家にとって猪の悪食ぶりは脅威だ。
なにせ根菜、葉ものを問わず、一晩で畑の作物がブルトーザーで掘り起されたように影も形もきれいになくなっている。

一昨日、埼玉グリーンツーリズム協議会の定例会議を飯能市の奥に位置する旧名栗村で行われ、参加してきた。
そこで近くの畑を見学したが、「トコトコ農園」とはかけ離れた光景だった。
畑は頑丈な鉄製の支柱としっかりしたネットでスッポリ覆われ、その上ご丁寧に畑の周囲はトタンの波板で囲われていた。

鳥獣害対策に苦慮する中山間地の畑は動物園の獣舎を連想させる。カラス、ハクビシン、イタチ、鹿、そして猪、頻繁ではないが何年か前には熊も出たそうだ。同じ埼玉県でも西部と東部では景観が月とすっぽんほど違う。
春日部で20ヘクタールの大規模な田んぼで米つくりをしている女性の役員はあまりの光景の違いにため息混じりに感心していた。

人間を困らせるのは猪だけではない。畑といわず家の中まで侵入してくるのがニホンザルだ。野良仕事を中断して昼食に家に戻ると、冷蔵庫を開けて小さな孫が何かを食べている。よくみると孫ではなくサルだ。びっくりしたばあ様が血相を変えて庭に飛び出した。
スーパーにもサルは現れるという。耳を疑いたくなるが、レジ袋に盗んだ食べ物を入れて逃げていくという。そのうちレジ袋からマイエコバック片手に堂々とスーパーを荒らしに現れるかもしれない。

サルは頭がよすぎる分、人間にとっては厄介だが、厄介を通り越して人間が恐怖にさらされた話を聞かされた。
地元の大工が屋根に上って仕事をして、ふと目を上げると鼻先にサルがいたのでびっくりして手にしていた道具でぶん殴った。数日後、その仕事場に仲間のサルを大勢引き連れお礼参りに来たそうだ。
一定の距離を置いて大工が一歩退くと、サルは一歩前に出る。威嚇して大工が一歩前に出るとサルが一歩退く。しばらく双方は対峙していたが、気味悪くなった大工が車に飛び乗ると、サルが一斉に車に向かって石を投げ始め車体はボコボコにされたという。

サルをはじめ山の生きものにとっては人間が“害人”なのかもしれない。笑い話のようでちょっと考えさせられる話でもある。


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