SSブログ
畑の風景 ブログトップ
- | 次の30件

雑草刈り取り講習会 [畑の風景]

作物を作っていると病害虫と雑草は宿痾のように取り付いてくる。

無農薬を貫いて作物を作ろうとすれば、特にウイルス性の病気に取り付かれると正直、打つ手はない。日ごろから健康な土作りを心がけ、病気に負けない強い土壌を保持する以外、対処法はない。

同じように「除草剤」散布をしなければ、生命力の強い雑草を取り除くには継続的に人力に頼らなければならない。とってもとっても、二日もすればまた新しい生命が土のなかから現れる。Tさんの口癖ではないけれど「きりがない」、しかし徹底的に時間をかけて取り除かなければ、雑草は排除できないのも現実だ。

自然農法による不耕起栽培に踏み切れるほどの勇気も残念ながら持ち合わせない。
将来は別として、少なくとも超近未来に不耕起栽培に移行するための、ノウハウ、経験は限りなく不足している。

それまでは雑草と根競べをしなければならない。知人のIさんが、草取り用の鎌を持参して「トコトコ農園」の会員むけに、雑草とりの実演指導役を買って出てくれた。
近々、場を設ける予定だ。

コンパニオンプランツの効果 [畑の風景]

DSCF7015.JPG

ある種の植物を一緒に植えることで、害虫の忌避効果や作物に良い影響を与える植物をコンパニオンプランツという。

「トコトコ農園」では小型のフレンチマリーゴールドより大型種のアフリカンマリーゴールドをコンパニオンプランツとして、種をまいてみた。1袋で30坪くらいの面積をカバーできるくらいの種が入って、確か千円もしない値段だった。

トマト、ナス、スイカの苗の定植にタイミングを合わせて種をまいた。線虫や夜盗虫除けの効果があるといわれているが、スイカの苗は見事に夜盗虫かねきり虫のいずれかにやられた。

マリーゴールドの根の分泌液には虫が嫌がる物質を含んでいるといわれている。スイカがやられたのはスイカの苗の定植前にマリーゴールドがある程度育ってなかったせいかもしれない。今回は種まきのタイミングを誤ったのだろうか。

そもそも、畑にマリーゴールドの種をまこうとしたのは、畑の境界のわかりずらさを解消するためだった。花で囲まれた畑をイメージしていたが、とても1袋では足りなさそうだったので、特定の作物の周囲に種をまいた。

しかし、効果のほどは正直、よくわからない。何年か続けてみないと結果を得られないのかもしれない。

収穫体験第1号 [畑の風景]

IMG_6072.JPG
DSCF7008.JPG
IMG_6066.JPG

「米作り体験」に2年続けて参加しているY親子が「トコトコ農園」に野菜収穫体験に訪れた。

日ごろは奥さんと2台のバイクにそれぞれ姉弟を乗せてやってくるライダー夫婦だが、この日はあいにく奥さんが所要でこられず、珍しく父子3人が電車でやってきた。

この姉弟、田植え、稲刈りを嫌がらずにやるくらいだから、自然に慣れ親しんでいる。
トマト、ナス、枝豆、トウモロコシの収穫体験をしてから、ジャガイモ堀もやらせてみた。
小さな手で、盛られた土を崩すようにかきだすと、なかからゴロゴロとイモが現れるのを面白がっていた。

2人はトマトが好物らしく、取立てのトマトをかじっている。サンチェの葉もむしゃむしゃ食べていた。

トマトもついに狙われた [畑の風景]

DSCF7002.JPG
DSCF7004.JPG

畝全体を蚊帳のようにネットですっぽり覆われたトマト。

網目も細かく、帽子やシャツのボタンにしつこく絡まるネットだから、これで貪欲な鳥にもやられはしないだろうと、たかをくくっていた。

ところがところがである。地面に接している網目を破って、鳥が侵入した形跡を見つけた。
視線を上にあげると、畝間に3~4箇所、羽毛が散乱している。何かと争ったようなように、おびただしい量の羽が固まって落ちている。

紛れもなく鳥が侵入し、その際に羽にかなりのダメージを受け、ぶるぶると羽を震わせたときに抜け落ちたのだろう。完熟したトマトをついばみ、別のところに行ってまたぶるぶる羽を震わせたと思われる。

落ちた羽の量が最も多かったのが進入路の最も近いところで最後の4箇所目に落ちていた羽は少なかった。
肝心のトマトの被害だが、思ったほどやられてはいない。というよりほとんど被害はない。

同じルートをたどって外にでたのだろうか?だとすればまた侵入される恐れがある。とりあえずあけられた穴を紐で補修したが、どうなるだろう。

やられました、スイカが雉に [畑の風景]

DSCF6997.JPG

7月7日に火曜Gが里芋の土寄せ作業を行った。そのときすぐ後ろのスイカ畑で、大人のこぶし大に成長したスイカの実を眺めながら、そろそろ鳥害対策の準備を考えていた。

翌8日、気になっていた取り込み忘れの寒冷紗をしまうために、畑に出かけた。今度の土曜の作業、収穫手順を確認のため、畑を見回っていたとき、無残に食い破られているスイカを発見した。中は真っ白なのに、厚い皮を嘴で切り刻んだ残骸が一面に飛び散っていた。

被害を受けたのは1個だけでなく、近くのもう1個も同じような姿をさらしていた。
キュウリ同様、おそらく容疑者は雉だろう。カラスならもう少し甘みを増してから狙うはずだ。

鳥害防止には少し自信を深めていたが、それをあざ笑うかのような雉の悪行である。
しかし、それにしてもスイカはご難続きである。虫や鳥が寄ってたかってスイカいじめを繰り返す。
いじめを苦にして、自暴自棄になりスイカが成長をストップしやしないかと、まるでいじめられる子を持つ父兄のような心配をしている。

収穫祭、盛り上がる [畑の風景]

DSCF6964.JPG
DSCF6962.JPG
DSCF6960.JPG

ジャガイモの初収穫を区切りに、以前から計画を立てていた収穫祭を行った。

会員の家族、知人を中心に総勢40名が参加してくれた。
場所はK子さんの家のでかいガレージ。野外でジャガイモを丸のまま湯でて、一部をポテトサラダにして食べてもらった。おにぎりは「新しい村」から取り寄せた「コシヒカリ」5Kgを炊飯器で炊いて、おにぎりにした。調理担当幹事Iさんのレシピ、ダイコンの甘酢漬けと茹でたウインナーも酒のつまみにした。

会員の家族、知人の方々には準備の間に畑を案内して、ナス、ピーマン、トマト、枝豆、インゲンの収穫を体験してもらい、トマトは冷やして、枝豆は茹でてメニューとして出した。

メインのジャガイモは一人3個の計算で茹でたが、他にも食べ物がたくさんあったせいか、随分余ってしまった。
初めての収穫祭のため、少し欲張ったせいか、おにぎりの食べ残しも目に付いた。

「トコトコ農園」は女性会員が多い。男性会員の奥さんも準備を手伝ってくれたので、大いに助かった。

写真は女性会員に囲まれて上機嫌のTさん。

続・カラスの撃退法 [畑の風景]

市販のカラス撃退グッズの効果は3~5日と昨日書いた。

視覚や聴覚に訴えるグッズは学習能力の高いカラスにとって、身に危険を及ぼすかどうかの判断に要する時間は少なくてすむ。特に効果があるという周囲の噂で同じグッズを地域一帯で使えば使うほど、カラスの判断力はかえって研ぎ澄まされていく。
撃退グッズの商品寿命はカラスの経験知が人間の知恵を上回ったときと重なる。いたちごっこである。

カラス撃退の最も効果的、かつ経済的な方法がテグスであるが、完璧を期するならカラスの進入経路を突き止め、その進入路を遮断するようなテグスの張り方を工夫すればいいらしい。
具体的には2本の柱を立てて、その間に50センチくらいの間隔で上下2~3本テグスを張れば、作物にすら近づかない。
カラスの習性として、獲物を狙うときは直接襲うのではなく、一旦周囲の高い場所に位置取りし、安全を確認して、その場所から飛来するという。その飛来経路を邪魔してやるのだ。

もう一つはカラスの学習能力、記憶力を逆手に取った、いたってシンプルかつ原始的方法である。
使う道具は昔懐かしい「パチンコ」である。「案山子」と見間違えるよように、じっと身動きせずにカラスをおびき寄せ、十分な射程距離に近づいたとき、やおら「パチンコ」で石つぶてを見舞ってやる。
カラスはこの経験を1年以上は持ち続け、絶対に近づかないという。

前者は知的方法、後者は遊び心をくすぐる方法。あなたならどちらを選びますか。
私はもちろん後者だ。

カラス撃退はテグスが最適 [畑の風景]

キュウリができ始めた頃、連日鳥による被害を受けた。鋭いくちばしで中身をえぐられ、無残な姿をさらしていた。

知人のIさんによれば、雉の可能性が高いという。そこでキュウリの畝の周りに、地上30センチの高さで釣り糸(テグス)を張り巡らした。雉は空から飛来するのではなく、地上から近づいて、キュウリを食べる。

それ以後、キュウリは一切被害にあっていない。
甘いトウモロコシも鳥の格好の餌食になる。小型の鳥から、大きなカラスまで虎視眈々とトウモロコシを狙っている。

キュウリと同じように四隅に支柱を立てて、50センチ幅でテグスで下から上に3箇所囲った。天井部分はクロスしてテグスを張った。

こんな隙間だらけではたして鳥を防ぐことができるのかと感じたが、どっこい、鳥は羽に異物が触れそうになるのをきらい、近づきもしない。おかげでトウモロコシは無事育っている。

カラスは目がいいし、色も人間並みかそれ以上に識別できる。カラスは人の顔、模様や形の違いを識別できる。何しろ犬よりも賢く、カラス対策グッズはほとんど3~5日で見破られ、役に立たなくなるという。
学習能力が高いから、人間が仕掛けるさまざまなグッズの本質を見破ってしまう。やはりテグスに勝るものはないといいうのが結論。

いまのところ頭のいいカラスにはトウモロコシに目をつけられていないが、突然狙ってくるかもしれない。テグスを通り抜けるルートを見つければ、そこから持ち前の学習能力を発揮して、何度でも進入してくる。
そんなときにはどうすればいいか?これから先は人間とカラスの知恵比べになる。

杉田昭栄著「カラス なぜ遊ぶ」(集英社新書)には人間がカラスに勝つ方法を示唆してあった。
それを試さずに済むことを願うばかりだが・・・。

カメムシをじっと眺める会員 [畑の風景]

xx1000.jpg

枝豆の天敵、カメムシがそろそろ顔を見せ始めた。被害を受ける前に早めに収穫をする予定だ。

そのカメムシが、ゴーヤの根元に現れた。会員が4人くらいで一匹のカメムシを取り囲んで眺めている。カメムシであることを知っているのに、誰も駆除しようとしない。

気持ちが悪いのか、生あるものを殺すに忍びないと思ったのか、いずれにしても甘ちょろい博愛主義は捨ていただくしかない。
収穫物をめぐり「食うか食われるか」なんて大げさな話ではないけれど、せっかく汗水流して作った野菜をおいしく食べるのが、野菜に対する礼儀だと思っているからだ。

ここまでの病虫被害のまとめ [畑の風景]

DSCF6949.JPG

最大の被害は根きり虫か夜盗虫による、スイカ10株(15株植え付け)の苗が茎からばっさり切り取られたことだ。
同様の被害はジャガイモ2株、万願寺とうがらし2株だが被害ともいえない程度で済んだ。

アブラムシ被害はツルナシインゲンの4分の1に真っ黒に見えるほど取り付かれた。トマトは10株程度、トウモロコシはたったの2株。初期にキュウリ、スイカにアブラムシが付いたが、これらはすべて手作り防虫液を振りかけて、事なきを得た。

心配していたトウモロコシのアワノメイガ被害、枝豆のカメムシ被害は見られず、初年度としては大いいに順調だった。カメムシはキュウリ、ナスに2,3匹見かけた程度だった。

アブラナ科を好むモンシロチョウの幼虫の青虫はダイコンの葉についていた。ダイコンの葉を茹でると、2本に1本の割合で、1匹プカ~と浮いてくる程度だ。

病虫害以外では強風により5株ほどキュウリの苗が折れて植え替えたこと、雉がキュウリを5~6本かじったことが目立った被害である。
トマト、トウモロコシ、キュウリには防鳥ネットならびにテグスを施し、鳥害はまぬかれた。

こうしてみると、全体的に大きな被害はこうむらなかったというべきだろう。
有機肥料、無農薬でも十分対処できることが証明できた。ただ、あくまでこれは素人の野菜つくりにしては合格点をもらえるかもしれないが、形、色、大きさ、傷の有無によって厳しい選別を下される、プロの農家の基準に照らし合わせれば、ほとんどがB級品扱いになってしまう。

だから農家には有機、無農薬農法をするべきだ、とは短絡的に言えない現実がある。

写真はアワノメイガ対策で花粉がなくなった雄花を早々に切り取ったトウモロコシ

雑草との戦い [畑の風景]

DSCF6946.JPG

秋冬作用にあけてあるスペースは時々、雑草を抜いてきれいにしている。

しかし、そんな人間たちをあざ笑うかのように、たった二日で雑草は我が物顔で、梅雨の合間の日差しを満喫して育っている。
4~5日もすれば、遠目にサッカーグラウンドと見間違えるほど、隙間なく生えてくる。

1畝の長さ22メートルに15本の苗を植えた小玉スイカの下に建設用ネットを敷いたが、細かい網目をかいくぐって、雑草が繁茂してきた。
半分の11メートルの畝には隣人の畳屋さんから敷き藁をいただいていたので、ネットの上に敷いて雑草を抑えることができた。

問題は残りの半分に生えてくる雑草をどう処理するかだ。通常は防草シートを張り、その上からつるが絡みやすいネットをかける。
防草シートも半端でないくらい値段が高い。何年かは使い回しができるが、それでも高い。

そこで防草シート代わりに、黒のビニールマルチを敷いてみることにした。その上から重い建設用ネットで雑草を押さえ込もうという作戦だ。

少しわかりずらいが、写真手前が黒マルチで雑草を押さえ込んだ部分

夏野菜の試食 [畑の風景]

DSCF6934.JPG
DSCF6932.JPG

枝豆は作付け日をすこしずらして4畝作った。

最初の2畝は見た目さやも大きくふっくらとしてきた。
カメムシにおいしいところを横取りされる前に収穫してしまう予定だ。大きさは十分だが、味のほうを確かめるために2~3株収穫して、その場で茹でて食べてみることにする。
会員にはノンアルコールビール持参での試食をすすめている。

トマトは大玉と中玉をそれぞれ90本づつ、苗を定植したが、中玉が一歩早く赤く色づき始めた。少し早すぎるとは思うが、ついでにトマトの試食もしてみよう。

トマトは多くがビニールハウスで作られるが、陽光を浴びた路地もののトマトはうまい。しかも有機肥料、無農薬で作ったものは安全・安心この上もなく、味は格別?のはずだ。


キュウリの地植え [畑の風景]

巻きひげをネットに絡ませ、上へと伸びていくキュウリ。らせん状にネットに絡らむつるの力は結構強い。手で引っ張ってもちょっとやそっとではずれない。

キュウリはウリ科に属し、スイカ、カボチャ、ヒョウタン、ヘチマ、ゴーヤ、メロンと同じ仲間だ。
ウリ科の特徴は同じつるに雄花と雌花がつく雌雄同株(しゆうどうしゅと読む)だ。雄花と雌花は若い芽のときには、おしべとめしべがあり両性花だが、発育に従っておしべが発達してめしべが退化した雄花と、めしべが発達しておしべが退化した雌花に分かれる。

「トコトコ農園」ではキュウリ、スイカ、ヒョウタン、ゴーヤの4種類のウリ科を作っている。
スイカはたびたび取り上げたように、苗の定植直後の段階でうまく育ってくれず、仕方なく苗作りのはじめからやり直したが、それでも2本がうまく育たない。

そこで余ったキュウリの苗2本を、スイカの代わりに定植してみた。
キュウリは支柱を立てて、それにつるを絡ませ上に伸ばすのが一般的だが、この2本だけスイカやカボチャのように地面に這わせる、「地植え」栽培をしてみることにした。

本来、「地植え」のほうがつる性のキュウリにとっては自然な姿だろう。
どんな形、味になるか楽しみである。

トウモロコシにアブラムシが・・・ [畑の風景]

DSCF6929.JPG

作づけした4畝のトウモロコシの周囲に鳥害防止のためのテグスを張り巡らした。

天井にもクロスするように糸を張った。効果はてきめんで鳥は寄り付かない。
あとは蛾の幼虫とアブラムシをなんとかやっつければ、それこそ何とかなる。

けれど困ったことは、鳥を寄せ付けないのはありがたいが、同時に人間もなかに入りずらくなってしまった。
蛾やアブラムシがトウモロコシに取り付いているかどうかは、頻繁にかつ1本1本丁寧に見ていかねばならない。毎日の作業となると幅の狭い糸を潜り抜けるのは、ちと厄介だ。

少し横着して周囲をぐるりと回り、外から注意深く観察していると、1本のトウモロコシの雄花に黒いアブラムシを発見した。花粉もあらかた飛散していたので、雄花をはさみで切り取り、例の必殺必中のお手製アブラムシ駆除液を振りかけると、アブラムシはコロッとあの世へと飛び立った。

ネットといえばトマトの畝全体にすっぽりネットで覆った。そのため鳥は近づきもしない。
しかしモンシロチョウは実に軽快に、細かいネットの網目をすり抜ける。軽いフットワークでマークに来た相手を絶妙のフェイントでかわすサッカー選手のように。

物置小屋の整理 [畑の風景]

DSCF6927.JPG

資材が増えるにつれて、手作り丸太製の物置小屋が手狭になってきた。

トマトとキュウリの収穫が終わると使用していた200本以上の支柱を小屋に収納しなければならない。小屋の整理整頓を日ごろから心がけておかないと、スペースがどんどん小さくなっていく。

7月4日に予定している収穫祭に使う燃料用にYさんがせっせと建築用廃材の切れ端を運び込んでくれていた。大半は燃料以外に使い道がないが、中には長さも幅も何かに使えそうな木材があった。
そこで写真のような台座を6脚作り、支柱を横に並べて収納することにした。

休日が作業日(火曜と土曜)になかなかあたらないYさんに連絡を取り、台座つくりを手伝ってもらった。
2時間ほどで6脚作り終えた。この台座はもう一つ使い道があって、収穫祭のときに台座の上にベニヤを乗せ、テーブル代わりにしようと考えている。

なんでもリサイクルしてやろう [畑の風景]

DSCF6926.JPG

農業資材は需給のアンバランスによるものだろう、あらゆるものが想像以上に値段が高い。

貧乏NPOとしては、資材の用途目的を兼ね備えていれば、値段の安い代替品で間に合わせるようにしている。
代表的な資材は雑草対策シートとツルがまきつくためのネットである。これらはスイカやカボチャ、ウリのようなつる性のもので地面を横に這うような作物には必要な資材だ。

「トコトコ農園」は雑草対策シートとツル用ネットの二つの機能を持たせた資材として、建設用の使用済みネットを流用している。網目が細かくてちょっとやそっとでは切れない丈夫なネットで、しかもかなり大きい。リサイクル品だから1シート300円で、スイカ用に4枚買ってきたが、たったの1200円で済んでしまった。

目が細かいとはいえ、雑草はその隙間にしぶとく生えてく。しかしこまめにみんなで抜いていればそれほど支障はない。ネットの素材はやわらかく、ツルを傷めないから敷き藁の役割も果たす。
藁の値段も馬鹿にならず、一束250円くらいする。栽培面積を大きくとるスイカの畝全面に藁を敷き詰めるだけで、かなりな金額になる。

今年の9月に「米作り体験」で稲刈りをするが、そのとき藁をK子さんと一緒に引き取ろうと計画している。2トン車いっぱい積んで持ち帰る予定だ。

写真はスイカの両側に敷いた建設用ネット

収穫順調! [畑の風景]

DSCF6915.JPG
DSCF6913.JPG

夏野菜の収穫が順調にはじまった。

夏ダイコンは一人当たり4本の収穫予定で形も味もいいと、好評だ。
キュウリは雉騒動がひと段落して、徐々に収穫本数が増えてきた。おとなりのナスも大きな黒光りする実をつけている。
ピーマン、ルッコラ、そして昨日(16日)はまだ少量だけれどサンチェ、ツルナシインゲンを初収穫した。

ここ1週間から10日でトマト、枝豆も収穫できるだろう。少し遅れてトウモロコシも食べごろになる。

7月4日に予定している「初収穫祭」はジャガイモがメインだが、トマト、キュウリを中心に新鮮野菜も参加者に食べてもらう。会員の家族には畑を見学してもらい、トマト、キュウリの収穫体験を予定している。

ビールのつまみに枝豆も出せるだろう。
これから当分の間、畑はにぎわい、もっとも活気のある季節を迎える。

ご難続きの小玉スイカ [畑の風景]

DSCF6919.JPG
DSCF6926.JPG

根きり虫に茎を切られた小玉スイカは、一からやり直しで、先日(6月9日)育てた苗を定植しなおした。

ヤレヤレと思った途端、今度はなにやら小さな甲虫の類に若葉をむしゃむしゃ食われている。葉がレース状にスカスカになっている。

しかし、葉のすべてが、甲虫の餌食にはならず、そのあとから新しい葉が伸びてきていたので、一安心だ。

またもし、二度目の壊滅状態になったら「小玉さんとは縁がなかった」とあきらめて、キュウリの地植えに鞍替えようかと、一瞬浮気心が頭をよぎった。すいません小玉さん。

壊滅を逃れた最初の苗2本は左右に立派で長い枝を伸ばし、つるはしっかりネットにしがみついている。黄色の花がいくつか咲き始め、受粉後実をつけるだろう。
スイカの玉が大きくなると、今度はカラスが甘いもの食べたさで、飛来してくる。

「這えば立て、立てば歩めの親心」で子供の成長は楽しみだが、大きくなって美人のお年頃になると、今度は悪い男に食い物にされやしないかと心配だ。

写真上は葉がすかすかに食われたもの、下は小さな実が付いたスイカ

突風でなぎ倒されたトウモロコシ [畑の風景]

DSCF6912.JPG
DSCF6914.JPG

昨日の夕暮れどき、西の空模様が怪しくなったと思ったら、遠くで雷が吼えていた。

雷鳴とほぼ同時に突風が吹き始め、馬の背を分けるような大量の雨が空から落ちてきた。
突然の異変は1時間も続かなかったが、今朝(15日)畑に様子を見に行くと、トウモロコシの一部がなぎ倒され、ルッコラにかけていた防虫ネットが見事にまくれ上がっていた。

雨水槽は短時間に、八分目ほど水位が上がっている。なにごともなかったように、金魚が群れて泳いでいた。

倒れたトウモロコシは4~5日もすれば、まっすぐ起き上がる。トウモロコシの倒れは2度目の経験だから、会員もそれほど驚きはしないだろう。もし心配ならば、土寄せをすればいい。

トウモロコシに防鳥用の糸を張り巡らせた。
小さめの鳥がトウモロコシめがけて舞い降りようとしたが、糸の不気味さにUターンして飛び去って行った。おいしいものがないかと、鳥や虫が虎視眈々と獲物を狙っている。彼らも生きるために必死なのだろう。

天候不順と作物 [畑の風景]

プロの農家が異口同音に言うのが「暑いときは暑く、寒いときは寒く」なるのがベストである。

雪国ならばしっかり雪が降らないと、夏の渇水期に水不足に苦しめられる。山の根雪がじっくり時間をかけて溶け出し、安定的に里に水を供給する。夏は日中が暑くても、夜から明け方にかけて気温がぐっと下がったほうが、甘みが増していい作物ができる。

植物も人間も季節のリズムを体が記憶している。自然のリズムが一定しないと人間は体調を狂るわせる。植物も同じで体調を狂わせるとうまく育たない、あるいは育っても小さかったり、うまさが足りなくなる。

植物はその成長過程に見合う気象条件が異なる。
お米の例でいけば出穂の時期に温度が上がりすぎると、米が白濁してしまう。原産地が暑い地域の稲でも、ただ暑ければいいというものではない。暑さが前倒しになったり、その逆でも植物にとっては具合が悪い。

昨年は4月から6月までの3ヶ月間の気温が平年を下回り、夏野菜の出来具合が全般的によくなかった。今年はなぜかキュウリの出来具合がいまいちである。

梅雨の晴れ間の畑 [畑の風景]

DSCF6900.JPG
DSCF6899.JPG

関東地方はこの10日に入梅宣言が出た。

しかし今日(12日)は気温は高いものの、からっと青空が気持ちいい。
10時ごろ畑でステビアの古屋さんと待ち合わせの約束があるので畑に向かった。
ちょうど女性会員のIさんが一人畑に来ていた。Iさんは福祉関係の仕事柄、休日が不定期で作業日に参加できないことが多い。他の会員に申し訳なささを感じて貴重な休日に雑草とりにきてくれていた。

Iさんにここ1週間の作業内容や作物の生育状況を説明していたときである。火曜にK子さんから苗をいただいて定植した「万願寺とうがらし」の茎2本がスパッと切られている。

Iさんの目の前で、切られたところの土を掘ると、2本のうちの1本から虫が出てきた。夜盗虫か根きり虫かはわからないが、とにかくこいつが犯人だ。
Iさんは虫の姿にもさして驚かず、いとも簡単に靴底で踏みつぶした。

キュウリは昨日に続き、今日も鳥害のあとは見られない。雉除けに張り巡らした糸の効果が早速でている。
防虫ネツトをはずした枝豆にはまだカメムシは出てきていない。丹精込めた作物を横取りしようとするカメムシ虫に言いたい。少しはIさんの心がけを見習え、と。

写真は雄花が出てきたトウモロコシと日陰用のゴーヤ

畑の風景 [畑の風景]

DSCF6843.JPG

「トコトコ農園」の周囲は人家もあることはあるが、雑木林がしっかり残り、オオタカが近くに住んでいる。

トラクターで畑をうなっていると、数種類の鳥たちが、トラクターを追いかけるように掘り返された土のなかから顔を出す虫たちをついばんでいく。
雉は走って畑を横切り、ジャガイモの茎をなぎ倒していく。1メートル半もあろうかという青大将もネズミを追いかけて時折、現れる。
人家に囲まれた畑は少し腰が引けるが、「トコトコ農園」は腰をピンと伸ばして空を見上げる楽しみがある。

しかし、歓迎したくない虫たちもまたここを住処にしている。
根きり虫、カメムシ、夜盗虫、青虫の親のモンシロチョウがひらひらやってくる。ちょっと油断していると、彼らの悪さにはめられて、痛い目にあう。

根きり虫は靴のそこで思いっきり踏んづけて、溜飲を下げる。枝豆にいたずらをするカメムシは親指と人差し指に挟んで「プチッ」という音を楽しむ。茎に取り付いたアブラムシは手袋をしたまま、ずるずるとこそぎ落とす。

人も虫も大げさに言えば、互いに生きるため、日々格闘する。

写真は枝豆を狙う虫

- | 次の30件 畑の風景 ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。