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一大観光農園 安曇野のわさび畑 [旅行]

安曇野の観光農園「大王わさび農場」は年間120万人が訪れる一大観光スポットです。

敷地は15万平米、東京ドーム3個分の広さです。
大正4年(1915年)石ころばかりの扇状地を複数の地主から買い上げ、一代でわさび畑に変えて、昭和51年(1976年)に現在の観光農園をオープンしたそうです。

これほど大規模な観光農園を訪問するのは初めてです。
扇状地にアルプスの湧き水が何本もの清流を作り、それを利用して大規模なわさび畑を作り上げた先見性は見習うことが多い。

園内にはレストランやお土産ショップが点在して多いに賑わっていました。観光客が落とすお金は年間12億円だそうです。

わさびは遮光ネットの下で人の手によりよく管理され栽培されている。清流全体を覆うように架けられた遮光ネットの幾何学的フォルムが美しい。

園内には水車がまわり、清流にグラスボートを浮かべ園内を船上から散策できるが、あいにくの雨で今回は遊覧することが出来なかった。

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安曇野旅行 [旅行]

今月末でNHK朝の連ドラ「おひさま」が終わります。

信州は松本に3連泊して、上高地、黒部、美ヶ原、霧が峰、そして安曇野に行ってきました。
天候は台風の影響でイマイチでしたが、なんとか4日間の信州旅行を堪能してきました。

観光目的の一つ安曇野の国立アルプス公園を目指しましたが、入り口を探しあぐねていると若い男性係員に「ここを見学していきませんか」と声をかけられました。一見すると安曇野によくある景色で特に変わった様子でもないのですが、ここが「おひさま」のロケ地だそうです。

国立アルプス公園に隣接する国有地だそうで、車を降りて畑道を歩くと、「陽子」と「徳子」が初めて出会ったあの蕎麦畑が広がっていました。

蕎麦畑越しにはかやぶきの小屋が遠めに見え、シンボル的な1本の木も近くにありました。
蕎麦畑を通り抜け、そのかやぶき小屋まで足を伸ばしましたが、これがドラマセットそのもので、裏を回るとこれこのとおり、ベニヤ廃材を打ち付けた書割でした。

おそらく道祖神もまた作り物なのでしょう。
しかし、ロケ地をはなから目指したわけでなく、道を間違えたおかげで偶然撮影場所を見ることができました。

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涼をもとめて長瀞へ 阿佐美冷蔵のかき氷 [旅行]

暑さを逃れて長瀞に来たのは阿佐美冷蔵のカキ氷を食べるのも目的の一つ。

何年か前、ちょうどお盆の頃、評判のかき氷を食べようとしたが、待ち客が道路にまであふれていて断念したことがある。今回はウイークデーの昼間だし、それほどではないだろうとたかをくくったのが間違いだった。

住居兼事業所のような木造の建物の中庭に順番を待つ客があふれている。ざっと目で数えても100人はくだらない。

中庭に面した建物の軒下、庭木、何箇所かに張られた大きなパラソル、陽を遮る場所に移動しながら待つこと1時間あまり。ディズニーランドのアトラクション待ちを思い出す。

やっと入り口までたどり着き、そこでまたしばらく待たされ縁側のある庭先に並べられたテーブルに案内される。
蚊の攻撃から客を守るための蚊取り線香があちこちにつるされている。

注文したのは豆乳抹茶+小豆+黒蜜+練乳のかき氷で高さは20センチ以上かな?

普通のかき氷の3倍近くはあろうか。明治23年から秩父の山間で作られ続けてきた天然氷を使ったもので、きめ細かくなかなか溶けない。急いで食べるとかき氷特有の頭痛に襲われるが、ここの氷は不思議と頭が痛くならない。

あまりに量が多いので、単一味のカキ氷はおすすめしない。味に飽きてしまうからだ。その点、私がチョイスした豆乳抹茶、小豆かき氷は抹茶の味、黒蜜の味、小豆の味、練乳の味が楽しめて正解だった。

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涼をもとめて長瀞へ<1> [旅行]

朝から日差しはジリジリと肌を焦がすようだ。

涼をもとめて長瀞に出かけた。圏央道の入間インターから関越の花園インターまで自宅からちょうど1時間。
花園インターから長瀞までは約30分と近い。

長瀞といえばラインくだりが有名だが、保津川、長良川と比べても遜色はない。
3km下流まで20分のラインくだりを楽しんだ。周りでは若い人たちがラフティングに興じている。涼しさから言えば断然ラフティングのほうに軍配は上がる。

でもラインくだりの船上も結構涼しい。

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箱根1泊、クラス会 [旅行]

紅葉シーズンを避け、10月に高校のクラス会を箱根1泊でおこなった。
事前の想定参加人数28名のところ、蓋を開けたら16名の参加。やはり宿泊を伴うクラス会の参加は難しいのかな?
親の介護で家を空けられない、それなりに費用もかかる、特に女性にとっては旅行の支度がわずらわしい・・などなど。

それでも遠く札幌から女性が1名、同じく四国高松から男性が1名参加してくれた。
われらが卒業した都立高校は1クラス55名、男女比が2:1の男子校の歴史を引き継いだ高校だった。
卒業から43年もたつと連絡先不明のもの、そして還暦を待たず亡くなった友を合わせると17名もいる。

1年おきに行われるクラス会の案内は38名に届けられるが、今回の参加者は16名。2年前の還暦を祝う会では30名が参加したから、今回は若干少なめだ。しかし実質的な参加者率が4割を超えるのだから、よしとしよう。

小涌園駅から徒歩数分の宿は「金型荘」といって金型工業会の福利厚生施設だ。一般客も受け入れ可能で、バブル期に建てたと思われる施設は贅沢なつくりをしている。客室も広く、各種料金はかなりリーズナブルだ。

宴会場もちょっとした旅館並みかそれ以上で、とにかくゆったりしている。
2時間の宴会後、部屋に戻って二次会を深夜まで楽しんだ。アルコールが入っているせいで翌日腹筋が痛くなるほど皆良く笑った。
翌日は箱根観光で「彫刻の森美術館」、大涌谷、芦ノ湖遊覧船めぐりをして午後3時過ぎには箱根湯本で解散した。

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北海道逃暑行その7 [旅行]

正式名「オホーツクシマリス園」だったかな?

ネットで探しても見当たらず、「網走観光ホテル」で聞いても、あの辺りに行けば看板がでているからすぐわかります、かなりアバウトな説明だけで、探し当てるのに結構まよった。

看板には案内図も何もなく、ただこの先何メートルとしか書いてなくて、実に商売っ気のないリス園だ。
「トコトコ農園」に勝手に生えてきた巨大ヒマワリの種を乾燥させ、リスの餌にとわざわざ持っていったのだが、持込の餌は与えないでください、と入園前に釘を挿されてしまった。

入園料300円を引き換えに、ヒマワリの種、カボチャの種、稲穂をミックスした餌を手渡された。二重扉を開けて園内に入ったが、30坪あるかないかのこじんまりしたリス園だ。

しかし、どこからともなく、小さなシマリスが数匹、可愛い顔で近づいてくる。全く人を恐れる気配がない。手のひらの餌めがけ、腕やひざに乗ってくる。実に愛くるしい。

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園内にはひっきりなしに子供づれの親子が入園してくる。近所の子供だろう、おばあさんが孫を連れている。観光客半分、地元の人半分というところか。
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リスの小ささを考えると土地も広く取る必要もないし、餌代は入園料でまかない、結構いいビジネスモデルとみた。だれか都心で「リス園」を経営して見ませんか?
入園料500円でも確実にリピーターは増えると思う。何せこの可愛いしぐさに癒され、ぎすぎすした都会人にぴったりなビジネスです。

北海道逃暑行その6 [旅行]

「網走監獄」には新旧の獄舎が見ることができる。

現代の獄舎は鉄格子さえなければ一間だけのアパートといった印象。室内にはテレビもあるし、食事内容はファーストフードばかり食べている若者よりはずっと健康的でおいしそう。暖房が完備していたかどうかは確認しなかった。

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旧獄舎は木造の廊下にやたらと長いストーブが赤々と燃えている。冬の網走では焼け石に水といった感じ。うかうか眠ってしまうと凍死するのではないか。木造だから隙間風は防ぎようもない。
犯罪をひきおこしたことを反省するのは多分、寒い冬の夜ではないだろうか。

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北海道逃暑行その5 [旅行]

北海道観光の最終日は「網走監獄」見学とほんものの「網走刑務所」を見ることである。

「網走監獄」は網走観光ホテルの裏山の山頂付近にある。
園内はかなり広い敷地で、施設が多数建っている。一つ一つしっかり見て回ろうと思えば、たっぷり半日はかかる。
各施設にはかなり精巧な蝋人形がリアルな演出効果を果たしている。
面会人である乳飲み子を抱えた妻との接見場面。

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野外作業先の外泊小屋で就寝する受刑者たち。暗さに目が慣れるまで本物の人が寝ているのかと錯覚する。しかも機械仕掛けで人が動き出し、一瞬どきりとする。

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入浴の様子や、脱獄の再現など監獄内の日常を再現した施設が多数ある。

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炊事場には来館客用の食堂があり、メニューは2種類。場所が場所だけにちょっと食欲はわかない。

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北海道逃暑行その4 [旅行]

あさひやま動物園を堪能して、即、最終目的地網走へとむかう。
途中までは高速道路を順調に走り、高速を降りて一般道を走っても余裕で網走のホテルに行き着いてしまう。
そこで当初の予定を変更して、大回りになるがサロマ湖から能取湖畔を抜けるルートで網走に入った。
4時少しを回ってホテルにチェックインしたあとに、時間があったので「オホーツク流氷館」に行く。
マイナス14度の部屋には流氷の現物が置いてあり、入り口でぬれタオルを渡される。
部屋の中でそのタオルを頭の上でぐるぐる回していると、程なくタオルが棒状のまま固まっていた。
この建物の屋上から、遠く知床半島がよく見える。

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一旦ホテルに戻り、夕食の前にホテル前の「石北本線」を越えて網走湖畔を散歩することになった。湖畔には色とりどりのテントがはられ、キャンプ客がちらほら見える。
湖畔を歩いているとまもなくウンカの大群に取り巻かれた。しつこいウンカの奴めと、追い払うがとてもおいはらいきれない。

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ところが良くみるとそれはウンカではなく、蚊の大群だった。慌てて、車まで小走りで戻るが、蚊はしつこく体中にまとわりついてくる。このまま車に乗り込めば蚊が車内に入り、ますます状況は悪くなる。

そこで車だけ蚊のいなさそうなところまで走らせ、それを追いかけながら蚊を追い払う作戦を取った。40メートルは走ったと思う。しかし蚊の大群は一向に体から離れようとしない。必死に追い払い、機を見て車に乗り込んだが、それでも数匹が体と一緒に入り込んでしまった。車内で3匹ぐらい叩き潰したが、べっとり血を吸われていた。まるでヒッチコックの映画「鳥」のワンシーンのようだ。
しかし、不思議にかゆみはほとんど感じない。毒気が少ないのだろう。
キャンプをしている連中はこの蚊の大群とどう向き合っているのか、今でも不思議に思う。

ホテルは「網走観光ホテル」といい、司馬遼太郎が「街道をいく」の取材旅行の折、2度宿泊したホテルだ。展望風呂からの網走湖は一見の価値がある。但し眺めるだけで夏の湖畔には寄り付かないほうが良い。

北海道逃暑行その3 [旅行]

3日目は朝9時のあさひ山動物園開園に合わせてホテルを出る。ホテルから車で15分の近さである。
9時前なのにもう団体客を乗せた観光バスが続々と駐車場に集結している。
あさひ山動物園は北海道観光の目玉になっている。ロカールな市営動物園がいまや全国的な人気スポットへと転進した。

動物の運動能力を最大限引き出すような施設作りに取り組んだ結果、ここの動物たちは実に良く動き回る。ゆっくりした動作を連想しがちなオラウータンなどはデジカメのシャッター速度がその動きについていけないほど高いところを俊敏に動き回る。
子供のオラウータンが人差し指で鼻くそをほじり、その指を舐めている。「コロッケ」の野口五郎を真似たようなしぐさに、どっと笑いが起きる。

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手長サルはオリンピックの体操選手のようなリズムカルでスピーディーな動きで来園者を楽しませてくれる。

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アザラシ、白熊、ペンギンは人気ベストスリーである。特にペンギンは小学低学年生に圧倒的な人気だ。人だかりで満足に見えないほどだ。

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白熊はじっとしている時間のほうが少ない。陸に上がるとコンクリート地面に体をこすりつけ、水中では優雅な泳ぎを見せてくれる。巨大な手のひらが分厚いアクリル板越しにまじかに見える。

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チンパンジー舎は高いところに群れているサルたちを見上げるのではなく客も同じ高さで見られるように工夫されている。

アクリル板を丸くくりぬき、その先に蜂蜜の容器がおいてあり、穴に木の枝を通して器用に蜂蜜を絡めとっている。人がちょっかいを出して意地悪をすると、歯をむき出して真顔で怒る。

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北海道逃暑行その2 [旅行]

3泊4日の旅といっても初日の札幌到着は羽田発札幌行きの最終便だったのでホテルにチェックインしたのが夜中だった。
したがって実質的な観光は翌朝からで、真っ先に出かけたのが小樽だった。駆け足の観光旅行なので中国人観光客に圧倒されながら小樽の中心街をひととおり見て周り、即Uターンして札幌市内観光と昼食をとる。

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サッツポロといえばラーメン、市内でもっとも有名な豊平区にある「すみれ」というラーメン店に行ってきた。横浜ラーメン博物館にも出店していた名の知れた店という触れ込みで、店内にはタレント、歌手、映画俳優、著名人の色紙が壁と天井いっぱいに掲げられている。
さて肝心の味といえば、濃すぎる味、大量の油で高血圧の私にはどうもふさわしくない。
1週間分の塩分を一度にとってしまうほどの濃さ。そしてスープの表面には座礁したタンカーから流出したかのような油膜に覆われている。

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「すみれ」から市内中心部までは車で10分程度。大通り公園付近の駐車場に車を預け、赤レンガの北海道庁をチラッと見学し、再び駐車場に戻り時計台は車で通りすがりに見ただけだ。昼食時間も含め札幌市内見学に要した時間は2時間弱のあわただしさだ。

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次に向かう先は二日目の宿、旭川である。札幌市内からは高速道路で2時間の距離だ。
高速道路は対向車も含めガラガラ状態。運転はとにかく楽だ。いたるところに鹿のマークの標識が立っていて、鹿の飛び出し注意を喚起している。
旭川は盆地の中の街で、宿泊した宿は盆地の中央の小高い丘の上に建っている。夕日が沈む光景は雄大で感動的だったが、夕食中でデジカメを部屋においてきて写真をとることができなかった。

各部屋にはクーラーがなく、扇風機が唯一の冷房器具というのも旭川らしい。

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北海道逃暑行その1 [旅行]

北海道も今夏は異様に暑いと聞いていた。
8月25日から28日まで暑さから逃避するように北海道に出かけてきた。
3泊4日で札幌~小樽~旭川~網走~帯広、約700kmを文字通りレンタカーで駆け抜けてきた。

旅行前、周りからは「無謀な旅行」とか「無理!無理!」とか言われ、二の足を踏みそうになったが、結果はけして「無謀でも無理」でもなかった。時間に余裕が出来て予定外の観光もできたくらいだ。
その最大の理由は北海道の道路事情と車の少なさにある。

確かに今年の北海道は記録的な暑さで、道産子はみんな暑さにうんざりした様子だった。気温は27度前後だが、木陰に入れば風は涼やかだ。湿気が少なく、汗もかかない。
蒸し風呂のような気候にこの2ヶ月鍛えられてきた者には別天地のような極楽世界だ。
空ははや秋モードだ。

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地平線を切り裂くようにまっすぐな道路がどこまでも続く。町外れにでると信号はほとんどない。北海道に高速道路は不要と思えるほど、道路はすいていて、快適なドライブを楽しむことが出来た。

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旅行中、蝦夷鹿とキタキツネには遭遇しなかったけれど、リスにはお目にかかれた。
手のひらに一度に2~3匹は乗るくらい、小さなリスだ。

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動物といえばあさひやま動物園だが、期待にたがわず面白かった。人の目線に動物が見られるような工夫が施されている。なんの工夫もないとキリンのお尻が目の前を遮る


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今日から北海道に行ってきます [旅行]

遅い夏休みで、今日から3泊で北海道に行ってきます。
しばらくブログはお休みさせていただきます。

つい2~3日前に北海道から帰ってきた会員によれば、あちらも相当暑いらしい。救いは湿度が低いのでその分、不快感は和らぐ。

北海道は5~6年ぶりだ。サラリーマン時代は年に2~3回、札幌に出張で訪れていた。
今回の旅行は札幌を振り出しに、小樽、旭川、網走、帯広を3泊4日で横断する、かなりハードな計画だ。
レンタカーでの移動が旅行目的のような旅だ。道東旅行は今回が初めてなので車中からの北海道らしい雄大な景色を堪能しようと思う。

私が一番楽しみにしているのが旭山動物園、娘は網走刑務所見学、妻と息子は?を目的に。
?ッてなんだろう。私もよく解からない。

関西のビジネスアイデア [旅行]

この1週間近くPCがウイルスに犯され、修理中でした。そのため、記事のアップが大幅に遅れました。
先日の京都・神戸旅行の続編です。


中華街でゆっくり目の昼食をとった後、中途半端な時間をもてあまし、お茶を飲もうということになった。

元町の中心街に関西では有名な「播磨屋」というおかきの支店が近くにあるというので、いってみた。スイーツのお店のようなシンプルでコじゃれた店構えが、アンバランスで面白い。
かなり広い店のスペースの大半が休憩室のようなしつらえになっていて、客がおもいおもいにコーヒーと数種類のおかきを食べている。
コーヒーとおかきというこれまたミスマッチの取り合わせだが、これがなんと無料なのである。商品を買う買わないにかかわらず、誰でも無料なのである。

まず店に入ると無料のコーヒーとおかきのとり皿をもらい、数種類のおかきが入ったガラス瓶が置かれているテーブルで、とり皿に食べたいおかきを取り分ける。
良くみるとおかきはすべて欠けていている。商品にはならないものだ。

最近、切り落としのバームクーヘンやロールケーキ、カステラなどをまとめ、工場横のプレハブ製の直売所でかなり安値で売っていて、話題になっている。
しかしここ「播磨屋」元町店では何度も言うようだが無料なのである。しかもコーヒーつきで。

気の小さな人は何がしかの品を買ってしまうだろう。われわれもやはりおかき3種類、千円の袋詰めを買ってしまった。
これで採算が取れているのかどうかは気になるところだが、「損して得とれ」的なビジネスアイデアはやはり関西人特有の発想なのか。


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関西の不思議 [旅行]

1泊二日で京都、神戸に行って来た。

1日目は京都に泊まり、その夜は浦和レッズのゲームを観戦して、翌朝は神戸に行き、高校の友人の案内で神戸市内を車で案内してもらった。
あいにくの雨で当初予定していた六甲山観光、昼食を挟んだ神戸港クルージングは残念ながら中止した。

次善の策として、午前中は須磨の水族館に行き、昼食は中華街に出かけた。
昼食後元町をぶらぶらしてお茶を飲み、予定より随分早目に切り上げ帰京することにした。
帰りの京都発新幹線のチケットはすでに用意しておいたので、在来線の新快速で再び京都に戻ることにした。

その際、神戸の友人のすすめで元町から京都までの乗車券を金券ショップで買うことにした。元町~京都間の正規運賃は1050円だが、金券ショップで買えばなんと半額近い550円で買えるという。新幹線や航空券のチケットならば、金券ショップで何度かご厄介になったことはあるが、在来線のチケットも安く買えるらしい。

半信半疑でショップを覗くと、距離に関係なくほぼすべての行き先の乗車券が買える。
しかも、金券ショップで乗車券を堂々と発券している。
一体全体、どういう仕組みになっているのか皆目見当がつかない。

10枚分の回数券を買うと11枚の切符が買うことができて、昔、大阪駅前には回数券をばら売りするおばちゃんがいた。ひとつづりの回数券を売り切れば切符1枚分の儲けが出るという単純な仕組みである。
当節の金券ショップの仕組みも基本的には同じなのかもしれないが、利用者にとっては大幅値引きのメリットがある。しかしその仕組みは相当複雑怪奇である。

JR西日本管内の駅の近くには、このての金券ショップが必ずあり、中長距離の利用客はほとんどが割引乗車券の恩恵を受けているという。ちなみに東京ではこんな画期的な仕組みは私の知る限りないように思う。
ビジネスアイデアは西からという伝統があるが、こういうアイデアなら大歓迎だ。

巨大モールとジェットコースター<マレーシア旅行・7> [旅行]

タワーの展望台からこげ茶色したツインビルが見える。
それは巨大ショッピングセンターとオフィス空間、そしてホテルも入っている複合・雑居ビルだが、いってみた。

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日本でも最近全国各地で巨大アウトレットモールが人気だが、KL市内の巨大ショッピングセンターは、ビルの中に日本のアウトレットモールがスッポリ納まってしまうほどの大きさがある。
1日ですべての店に入ることはまず不可能だ。

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その大きさに驚いていると、さらに驚くような光景に出くわした。吹き抜けのフロアーに遊園地で見かけるジェットコースターの線路がくねくねとヘビのように頭上にのたくっている。
遠くで轟音と嬌声が入り混じって聞こえてくる。ジェットコースターの発着所は私の立っている地点からは影も形も見えない。壁の向こうのフロアーにあるらしい。

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突然、人を乗せたコースターが壁の向こう側から現れ、1回転して、そのまま90度横になりながら壁に引っ付くように走り抜けて、また壁ののなかに吸い込まれ、姿が見えなくなった。

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われわれご一行は全員ジェットコースターにしり込みして、乗ってみよういう者はでてこなかった。
その代わりといってはなんだが、いい大人が旅行の記念にと、生涯最初で最後の「プリクラ」を撮ってみた。

旅行中の食べ物<マレーシア旅行・6> [旅行]

中国人とインド人が人口の30%を占めるマレーシア。

しかし町中のレストランは大半が中華料理かインド料理が占める。
和食バイキングのチェーン店「将軍」はじめ、回転すし、鉄板焼きなど日本料理店も目に付く。
世界各国の料理がひしめく東京でならされているせいか、日本人にとって食に関してはマレーシアは違和感が少ない。
買い物もジャスコや伊勢丹が進出していて、日本の食材で手にはいらないものはまずない。

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中国と同じように外食文化、屋台文化のマレーシアは食事の値段が安い。その意味では暮らしやすい国かもしれない。夜になると公道に屋台のテーブルがせり出し、すごい混雑振りだ。狭められた公道に荷車が通り、物乞いが入れ替わり立ち代りやってくる。

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その屋台で魚料理を注文したら、ぜひにと薦められたのが、中国の正月料理。生の魚少々、くらげ少々を紅白のあげそうめんと、クラッカーのようなものを混ぜ合わせ、そこにソースをかけて食べる料理だ。
全くうまくもなんともない。注文したのは大失敗だった。

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ほぼ毎日飲んだのが椰子の実ジュース。ほんのりとした甘さが体に優しい。

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果物は豊富で、フルーツ入りのカキ氷、こちらでは「ABC」という。マンゴーと臭いの厳しいドリアンはクレープのようなもので巻いて、スイーツ仕立てにしてあるが、それでも臭い。

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世界遺産 マラッカ<マレーシア旅行・5> [旅行]

私が「海峡」という言葉から連想するのは写真家、藤原新也だ。

門司で旅館業を営む家に育った藤原新也は関門海峡の対岸の町、下関がどのように映っていたのだろう。本州と九州を切り裂くように海が横たわっている。藤原の幼い頃の眼には対岸の町は遠い未知な別世界のように見えたのかもしれない。
「全東洋街道」に出てくる「ボスホラス海峡」は東洋と西洋がぶつかり合う最前線の位置にある。海峡つながりだが、「ボスホラス海峡」は大人の藤原新也の目にはどう見えたのだろう。

KLから高速バスで世界遺産の町「マラッカ」を訪れたが、その目的の一つはマラッカ海峡を見ることだった。なんの予備知識もないまま「マラッカ」に来てしまったが、「マラッカ」から眺める海峡はとてつもなく広かった。対岸のインドネシアは影も形も見えず、私が抱く「海峡」のイメージからは程遠かった。

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思い出せば、前日の蛍観光の前に立ち寄った、野生のサルが住み着いた日本版・高崎山のような小高い丘にたったとき、海に沈んでいく太陽を見たのも、マラッカ海峡であった。
インドネシアとマレーシアを隔てる海峡は長くて対岸も望めないほど幅も広い。

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世界遺産に指定された「マラッカ」の町並みは、西欧列強に翻弄された町の歴史遺産はほとんど残っていなくて、「海峡の町」の印象があまり感じられない。
中国人街を時間をかけて歩き回ったが、これっといった強烈な印象は感じられなかった。
同じような土産物屋、食堂が軒を連ね、予備知識のなさも手伝って無目的に歩いていた。

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奈良や京都を歩いていると、千数百年の歴史があちこちに凝縮していて、一木一草に歴史を連想して、いくら時間があっても見足りない。
日本は見るべきところが五万とあって、観光資源に恵まれた国であることをつくづく実感させられた。

マレーシア物価事情<マレーシア旅行・4> [旅行]

えらそうな経済レポートではけしてない。

マレーシア旅行を経験した人なら、誰でも周知の事実で、しかも自分自身の行動半径の中での物価事情であることをお断りしておく。
マレーシア滞在中、食事はすべて外食で済ませたが、庶民レベルでの朝食、軽い昼食のおおよその目安は1食につき6リンギ程度だから200円もしない。

大型ショッピングモールに入っている庶民レベルでの昼食のおおよその値段は15リンギ程度で450円前後だから、少し高い。同じ庶民でも少し所得の高い層のようだ。
バイキング方式の店で何度か食事をしたが、どういう料金システムなのか理解に苦しむことがあった。

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まず、主食であるご飯(当然、パサパサのインディカ米)を大皿に盛ってもらう。20種類以上ある副食をめいめいにとりわけ、レジで精算してもらう。ここまでは日本のシステムとなんら変わりない。
変わっているところは、例えばハムを1枚取った場合と3枚取った場合も、どうやら同じ値段のようなのである。つまりとった量ではなく種類によって値段をつけているようだ。

経済的なバイキング方式レストラン利用術は言うまでもなく、種類を少なく、取り分ける量を多くすることで、値段は随分違ってくる。

KLは無人運転モノレールが5分おきに運行されて、大変便利でなおかつ料金がやたらと安い。1リンギから2リンギの範囲で市内を移動することが出来る。タクシーも初乗り料金が3リンギだから100円にも満たない。ただし、感覚的にはタクシーの半分がメーター走行をしてくれない。正真正銘の法律違反だが、野放し状態で正規料金の倍は吹っかけられる。といってももともとの料金が安すぎるから200円程度でいけるところを400円請求されるという程度だ。

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KL市内に走る自家用車は日本製とドイツ製、そして2社の国産車メーカーの車が大半だが、1台300万円というから富裕層しかマイカーはもつことが出来ない。
庶民は先ほどのモノレールか、長距離移動はこれまた信じられないくらい安い高速バスをもっぱら利用している。

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KLから全国各地へ向かうバスターミナルからマラッカ観光に、その高速バスを利用した。
かなり大きなバスターミナルビルに一歩足を踏み入れると、そこはある種異様な世界だった。バス待ちのフロアーにはいろいろな食べ物屋が並んでいる。長距離旅行の前に腹ごしらえをするための食堂である。
そこに集まっている人の顔はさまざまだ。中国人、隣国の東南アジア系、インド人、ほりの深い顔立ちの中東の人、大きなリックを背負った白人、そしてマレー人。
人種の坩堝だ。もしかすると日本人はわれわれだけだったかもしれない。

マングローブと蛍<マレーシア旅行・4> [旅行]

木に取り付いた蛍が息を合わしたように、一定のリズムで光を点滅する光景をTVで見たことがあるだろう。
蛍が光る様子はLEDを木全体に這わせ点滅させる光景と全く良く似ている。
KLから北西の方角にタクシーを1時間半飛ばすと、マレー海峡に流れ込む川の河口付近に自生したマングローブの林にたどり着く。手漕ぎの4人乗りボートに乗り、音もなく静かな川を上り下りして、マングローブの木のそばまで行く。

日本の蛍ほどの大きさもなく、空中に乱舞することもなく、木の葉にしっかり取り付いて光を放っている。葉に手を伸ばすと、びっくりした蛍がわずかながら移動する。
確かに生きた蛍で、けしてLEDではないことが解かる。
理由はさっぱりわからないが、なぜかすべての蛍が同じリズムで点滅するのでLEDに疑われるのである。

ちょうど新月に近い夜だったので、蛍の光がよく見えた。
A君が知合いの現地ガイドを雇い、すべての手配を代行してもらった。ガイドの一人は流暢な日本語を話す。
彼は神戸商船大学に留学し、帰国してガイドをしている。何故船会社に就職しなかったのか聞いたら「船酔いで船に乗れない」ときた。大学に入ってから船酔いすることに気づいたのだろうか?
とぼけた男で、名前は「ユスリサル」という。
われわれもとぼけて「ユスリ・タカリ」さんと彼を呼んだ。

残念なことに蛍の光はデジカメの発光に負けて映らない。換わりにわれわれの集合写真でお茶お濁すかしかないかな。スイマセン!

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不動産バブルのクワラルンプール<マレーシア旅行・3> [旅行]

小学校の授業で、人間が他の生物と違うところを教えられたことを思いだした。

●人間は二足歩行することで前足が自由になり、器用な手へと変化した
●火を使うことを覚えた
●言葉でコミュニケーションをとることができる

他にもあったかどうか定かではないが、おおよそのところはこんなものだろう。
大人になってさらにもう一つ付け加えて見てはと、思うことがある。

KL(クワラルンプール)で高い建物の一つ、小高い丘に建つKLタワーに昇り、KL市街をパノラマで眺めた。200年前はジャングルだったところを切り開き、いまは中心街がどんどん外へ外へと広がっている。ジャングルの面影はところどころに残っていて、市街は緑が多い。

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郊外へ行くほど、コンドミニアム風のマンションがニョキニョキと伸びている。
不動産バブルというウイルスがジワジワ広がっている様子が手に取る様に見える。
富裕層が投資目的で高級マンションを買いあさり、人に貸したり、転売したりで利益を上げている。

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日本人はじめ世界中の人間が不動産、金融バブルにどっぷりつかり、いい思いを一瞬味わい、そして大きなしっぺ返しを受けてきた。
ここKLもその徹を必ず踏むに違いない。しかし、自分だけは失敗しないという幻想に誰もが取り付かれるのも、不思議といえば不思議だ。

人間とはバブルの恐さを知りながら、バブルにのめりこむという生物的特性を持った生き物だ。
が、レミングの集団自殺とバブル現象が同レベルなら、人間的特性とも言い切れないかもしれない。


クワラルンプールの観光の目玉<マレーシア旅行・3> [旅行]

旅行前にA君から希望する観光スポットをあげるようにいわれていた。
ガイドブックを見繕い、面白そうな場所をいくつかピックアップして、メールで知らせた。
旅の定番でまず、地元の代表的な料理を食べさせる店を案内してもらい、できればその地元料理を食べながら民族衣装を着た踊り手が民族音楽にあわせ、舞い踊るショーを見ること。そして動物好きな3人の意見が一致したのが動物園見学だった。

ガイドブックにはわれわれが望むようなディナーショー・レストランがあったので、そこを希望した。ところが、その店が地元の人すら知らない店で、逆にどこにあるのか調べてほしいというメールが返ってきた。

これは一体全体どういうことなのか?
マレーシア人が毎食好んで食べるようなポピュラーな食べ物は特にない、ということが後々わかってくるようになった。人口の70%を占めるマレー人は少数民族の集合体で、昔は85の言語が使われていたという。
つまりわれわれが言うところの「民族舞踊」なり「民俗音楽」のその「民族」とは具体的にどの民族をさすのか、それがあやふやなのだ。

ガイドブックに載っていたレストランはどうやら政府観光局つながりの店のようで、観光PR目的の地元の人にはほとんど知られていない、はやらない店だということが判明して、希望を取り下げることと相成った。
結局、料理は中国人街の屋台で中華を、インド人街に程近いレストランでカレー料理を食べることにした。

さて動物園であるが、これがまた観光客による不人気観光スポットアンケートのワースト3に動物園が入っているという情報である。動物園より人気のあるのが「バードパーク」で、熱帯の色鮮やかで変わった鳥が見られるという。

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結局、われわれの希望が叶ったのが、マングローブに取り付いた蛍が、LEDの電飾のように同調して木全体が光る蛍観光ツアーだけになった。あとはA君の薦めに従って、市内の定番スポットをタクシーとモノレールを乗り継ぎ見て回ることにした。

マレーシアの農業<マレーシア旅行・2> [旅行]

一年中真夏日のマレーシア。

庭に椰子やバナナが植わっている果物の豊富な国。
クワラルンプールの市内には何箇所か大型ショッピングモールがある。そこの食品売り場には見たことも食べたこともないような果物が種類豊富に売られている。
巨大なショッピングモールも興味シンシンだが、やはり地元の庶民が日常的な買い物をする市場のほうが、私にはより興味がある。

そこで日本人観光客がめったに来ることがない「チャウキット」市場にいってきた。
あらゆる食材が売られており、多種多様な食材の臭いが入り混じり、なんとも表現しようのない臭いが充満している。通路は狭く、足元は水でびちゃびちゃ。気のせいか売り子の視線が「場違いなとことに来るな」と訴えているように感じる。
暗くて長い市場を抜けて明るい道路に出ると、ほっとする。

そこに果物を扱う店が並んでいた。ライチを小粒にしたような「龍眼(ローガン)」、マンゴスチン、ランプータンがキロ単位で売られている。3種類をそれぞれレジ袋いっぱいの量を買った。記憶は不確かだが、3種類で600円くらいだったと思う。

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主食の米はタイに近い、マレーシア北部で主に作られているが、この気候のため年に3回も収穫できる。
ところが、マレーシアは日本同様、食糧自給率が飛びぬけて低い国であることを知った。
果物もほとんど近隣諸国からの輸入に頼っている。

マレーシアには天気予報は不必要<マレーシア旅行・1> [旅行]

マレーシアのクワルンプール空港に到着してTVの週刊天気予報を見ていると、最高気温35度、最低気温24度と連日変わることがない。

マレーシアの年間の気候は最高気温35度、最低気温24度がはんで押したように365日くり返されるだけである。だから、天気を予報する必要性もなく、天気予報ビジネスが成り立たない。

出発当日、成田に8時過ぎに車で到着したが、ご覧のような雪である。ほぼ10時間後のマレーシアとの温度差は40度近い。
車中にオーバーコート、厚手のセーター、手袋を残し、ターミナル内で大急ぎでTシャツ一枚に衣替えした。

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2時間前にカウンターで搭乗手続きを済ませるつもりが、驚いたことに長蛇の列が出来ている。巨大なスーツケースを何個も運び込む家族連れでいっぱいだ。一目で中国人であることがわかる。
日本の正月休みにあたる春慶節を利用した中国人旅行客の集団である。機内は立錐の余地もないほどの満席だ。おかげでわれわれ3人連れは真ん中の席に押し込まれ、長旅の苦痛を味わうことになった。機内整備の遅れもあり、狭い席に8時間以上じっとさせられ、持病の腰板が再発するかと、内心ひやひやだった。

予定より1時間遅れの到着で、友人A君がやきもきしてわれわれをクワラルンプールの空港に出迎えてくれた。
この時期、マレーシアの日没は7時半過ぎと遅い。その代わり日の出も8時近くと遅い。
気温の割りに湿度は日本のそれと比べられないほど低く、夜もクーラーなしでも寝苦しくない。
夜、洗濯をして室内で干しておけば朝にはからからに乾いている。べたべたした暑さでないのが救いだ。
しかし、赤道直下の日差しは強烈だ。木陰を選んで歩かないと、大量の汗をかく。

現地の人たちはわれわれのように大汗を流している人は少ない。汗腺の数が著しく少ないような印象である。

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到着初日はビールを飲みながら食事をし、シャワーを浴びた体をシーリングファンの柔らかい風が冷してくれた。疲れもあって、熟睡することが出来た。

紅葉とサッカーツアー<2> [旅行]

浦和VS京都のゲームを西京極競技場で観戦した夜、阪急で梅田に出て、道頓堀の居酒屋で自棄酒を飲み、飲み足らずに心斎橋のショットバーで軽く飲みなおし、それぞれ別々に予約したホテルへと引き上げた。

翌日の行動は各自各様で、私は早めに大阪のホテルを出て京都、四条大橋にたどり着いた。
紅葉真っ盛りの時期に、清水寺や東福寺といった定番の観光スポットを避けて、少し嗜好を変えた京都市内観光を考えた。

えらそうに言ったものの実はスポーツライターの玉木正之氏のお奨め京都の楽しみ方を拝借しただけだ。
玉木の生家は祇園の建仁寺裏で、彼が推奨する京都の楽しみ方だから、これは一度追体験する価値がある。

というわけで、四条大橋のたもとから鴨川の河原に降りたち、北へ北へテクテク歩くのだ。
川面に近いところから左右の京都の町並みを眺めあげながら、終着点は上鴨神社までのルートである。

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ただし、今回は京阪の「出町柳」まで歩き、そこから叡山鉄道に乗って、「一乗寺」にある「詩仙堂」にいくことにした。というのもいまから10年位前に、彼のこのお奨めルートは体験済みだから、途中で道路に上がり、まだ行ったことのない「詩仙堂」を選択したのである。

「詩仙堂」は小ぶりで小じゃれた庭園が魅力で観光客が圧倒的に少ないのがいい。隣接する「一乗寺」は宮本武蔵と吉岡一門が決闘したと伝えられる「一乗寺くだり松」の子孫の松が移植されている寺だ。

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昼食は京大北門近くの「進々堂」でカレーを食べ、京大構内を通り抜けると、正門横に「吉田神社」の鳥居がすぐまじかに見える。
吉田神社の境内はひっそりして人影がまばらだ。神社の横をすり抜け、さらに緩やかな坂道を登っていくと、「真如堂」にたどり着く。

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「真如堂」は10年以上前には、隠れた観光スポットになっていて紅葉も鮮やかだし、三重塔は趣があり、穴場スポットだった。しかし、ここも観光バスで乗り付けた客で随分賑やかになっていた。

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帰りは黒谷方面に下りて、しばらく歩き再び京阪電車に乗り、出発点の四条川原町に戻った。四条大橋から阪急デパートまでの歩道は人であふれ、お祭りのような賑わいだった。

クラス会、箱根の旅 [旅行]

高校1年から46年間も付き合いが続く旧友たちと箱根1泊旅行をしてきた。
来年のクラス会を初の宿泊形式で行うための、幹事視察である。

私はなぜか箱根には縁がなく、箱根旅行は生まれて初めてなのである。
箱根は山の斜面にへばりつくように観光施設が点在する。小田原から電車、ケーブルカー、ロープウェイを乗り継ぎ大涌谷を見学したのち、芦ノ湖を船で横切り、バスで元箱根にでるコースだ。

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宿泊先は健保組合の施設「金型はこね荘」。
「小涌谷」駅から5分の近さで、ネーミングからは想像できないほど立派でゴージャス、なおかつ洒落た施設だ。
なんで場末の安アパートのような名前をつけたのか自分なりに想像してみる。
多分、産業を根っこから支える「金型業界」らしい飾り気のない堅実さと職人気質をおもんばかるとこの名前がいちばんしっくりするのかもしれない。

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宴会用の部屋を見せてもらったが、下手な旅館より数段立派だ。それと呑み助の多い団体には間違いなく喜ばれるのが、酒の値段が半端なく安い。ビール、酒、焼酎とほとんど原価+α程度である。

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館内はバブル期の遺産のように、シャンデリア、絵画、ステンドガラスがちりばめられ、部屋も広くてきれいだ。
宿舎兼宴会場はここで決まりだ。後は宴会後の観光、散策をどう演出するかを考えればいいだろう。


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